クラスの打ち上げが続いている今日この頃…。大人に教えていていいことの一つは、様々な業界の人と交流できること。特にパーティーの場では授業中には聞けなかったような裏話が聞けて面白い。先日の忘年会では、近々仕事で数ヶ月ロンドンに飛ばされるという、航空会社勤務のプログラマーの女性がいたので、こっそり聞いてみた。
「ねえ、Wさん、そういう時って席はビジネスクラス貰えるんですか?それともエコノミー?」
「いえ、実はファーストクラスなのよ!」
「ええっ!ファーストクラスー!」
「そうなの。一応ね。フフ。この前なんか私の隣にF1ドライバーのシューマッハが座ってたらしいんだけど、気がつかなかったの。ファーストクラスって隣と随分離れてるしね。」
(ここで他の学生)「シューマッハが〜?プライベートジェット持ってないんか〜?」(一同爆笑)
銀行で働くB君は来年日本で英語を教える計画だ。
「B君、それじゃあ銀行は辞めちゃうわけ?」
「いえ、一年は休暇として扱って貰えるんです。勿論給料は出ないけれど、職を失うことはないんです。」
へー、そうなんだ〜。オーストラリアの会社ってけっこう条件いいな〜。
Mさんは専業主婦だが、大ニュースがあると言う。「この前日本の高校生をホームステイで受け入れたんだけど、なんと彼女の滞在がテレビ番組になるのよ。私、日本のテレビに出るわよ!」(一同、ウォーッ!)
盛り上がったまま、お開きとなった。「じゃあ又〜!」と手を振り軽い気持で別れたが、本当に又会えるのは何人だろうか。おそらく一生二度と会えない可能性の方が高いのだ。皆さん、メリークリスマス…。日本語を学んでくれて、ありがとう。
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以前、「中国語ペラペラ」な労働党の党首
ケビン・ラッド氏について書いたが、彼が昨日、首相に決まった。
オーストラリア総選挙、労働党が11年ぶりに政権奪回十一年間教育を放置し、予算を削り続けてきたハワード政権に比べ、ラッド氏は既にハイスクールの子供達にインターネットアクセスへの援助をする政策等を挙げている。又、外国語教育、特に中国語、インドネシア語、日本語といったアジア言語教育の重要性も以前から押してくれている!
ラッド氏は五十歳。十一歳の時父親をなくし、苦労をしたらしい。大学時代は中国語と中国史を専攻。子供三人。奥さんはビジネスウーマンでリッチ(!)。昨日のスピーチでは「今までの色々な分野での対立は忘れて、一丸となって問題解決に向かって行こう!」といった主旨を述べた。経済的に好調だ、とそればかり言われつつ、一向にそんな恩恵の感じられない生活だったが、やっと希望の光が射してきたオーストラリアだ。
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「もしもし?コンピュータールームを開けて欲しいんですけど…」いつも通り、昨夜、オフィスの電話で警備係に電話をした。コンピューターの部屋は、今まで何回か窃盗があったので、常にカギがかかっている。授業中、コンピューターを使って学生にちょっと自習をさせるので、私は毎回こうして電話をかけなくてはならない。が、通常、向こうは学校の名前で出るのに、今回は個人名で答えたのが少しひっかかった。そしてやはり鍵を開けにきた警備係のおじさんは、いつもと違う人だった。ドアを開けてもらい、「サンキュー」と礼を言うと彼が一瞬じっと私を見た。「ロバート、知ってるだろ?」「は?」「いつも帽子をかぶってる小柄な警備係だ。」「ああ!」いつものあのおじさんのことか。名前は知らなかった。「それが何か?」「彼、亡くなったんだよ。」「ええっ?」「心臓発作でね…59歳だった…」呆気にとられている私をそのままに、彼は「じゃあ…」と去っていった。
ロバートさん、というのか…今頃になって私は彼の名を知った。もう一人の警備員だと電話して十分、二十分、ひどいと全く来ず、「あのぅ、さっきお願いしたんですが」とまたかけ直ししたりしていたのだが、ロバートさんになってからは必ず1、2分で来て開けてくれた。私はひそかにもう一人の怠慢なおじさんが戻って来なければいいな、と思っていた。ドアを開けてもらって礼を言う、ただそれだけのおつきあい。最後に開けてもらったのは先々週だっただろうか。人の命とはあっけないものだ。結婚していたのだろうか。子供は?…そんなことまで気になり出した。
そういえば、先月、豪州の携帯電話ビジネスで億万長者となったトルコ出身のビジネスマンも42歳だったと思うが心臓発作で急逝した。日課としていた朝の散歩中だったそうだ。みんな、長寿を前提に何歳までに家を建てるとか部長になるとか人生計画を立てるのだろうが、本当はなんにも保証がない。億万長者でも一介の警備員でも全く無差別に、消える時は消えてしまう。人生って何なんだろうと思ってしまう。私はもう一度ロバートさんにサンキューと言いたかった。
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