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平(たいら)和(かず)

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ローマ字から仮名へ、仮名から漢字へ

ローマ字から仮名への移行期は学生にとってはもどかしい時期だと思う。いい大人なのに幼児のようなペースでしか読めないのはさぞ苛立たしいことであろう。「わー、たー、しー、の、ぬー…?ぬ…、め!!めー、いー、しー、でー、す。」つい仮名の上にローマ字をふってしまうのは人情(?)だが、それが癖になると十年経っても抜けないのでなるべくしないように言っておく。(実際十年たってもやっている生徒を知っている。)しばらくすると「ローマ字は読みにくい。仮名がいい。」という日本人と同じ感覚になる。これは学生の上達の証明であり、一つの区切りだと思う。

その次は漢字。漢字は仮名と違って「これだけ覚えたらいい」というものではないので学生の頭痛のタネになる。が、「ははははなしませんでした。」などという文を見たらどうして漢字が必要なのか、どうして漢字があったほうがいいのか、が分かってくる。

例の自閉症のC君は、新しい語彙を(どんなに難しい字でも)すべて漢字に直して覚えている。そのほうが頭に入りやすいのだそうだ。そういえばアメリカで普通の英語の文がなかなか読めない子供達に漢字を紹介したところ、漢字での文はすらすらと読めることがわかったのだそうだ。意味のないアルファベットや仮名のような文字は受け付けない脳みそもあるのかもしれない。

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