外国人による日本語小説
デビット・ゾペティの文章に初めて触れたのは、国際交流基金が配布している「日本語教育通信」というニュースレターだった。「日本語は官能的」と題したその文。
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…外国語を学ぶ際に大事なのは、まさにそういう特徴といかに<接する>か、という<心構え>だと思う。日本語固有の文字表記、言い回し、微妙なニュアンスなどを至難の課題と思うか、逆に<遊び心>でそれに取り組めるか、がポイントだろう。
日本語はこういう<遊び心>をそそられる面をたくさん持っている気がする。欧米の諸言語の習得に<頭脳的努力>が求められているのに対して、日本語はとても<官能的>な言葉だ。人間の<感覚器官>、分かりやすく言えば、人間の<五感>に直接訴える要素が多いからだ。…
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へええ、ガイジンでここまで書けるのか、とひっくり返った。今まで流暢に日本語を話すガイジンには何人も会ったが、書かせてみると会話力とは全く比例しないのが常だ。そして同時に生粋の日本人である自分のお粗末な文章力を恥じた。
日本から取り寄せて彼の小説「いちげんさん」を読んでみた。インターネットの感想を見ると両極端だ。(まだ読んでいない方の為にあえて自分の感想は伏せておこう。)
1962年、スイス生まれ。この小説で第二十回すばる文学賞を受賞している。
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