BさんとSさんはカップルでクラスに来ている。二人とももの凄く気さくで楽しい。Bさんは確か庭のデザインか何かをしていて、Sさんは女医さんだ。コースがまだ終わらぬうちに二人は日本に旅行してきた。帰ってくるなり広島のモミジ饅頭をおみやげに差し出し、Sさん、私にぐっと顔を近づけ、じーっと目を見つめて言う。"Don't you miss Japan??? (日本が恋しくならないのぉ?)” ・・・別にィ、と答えると、信じられない、というふうに首を振り、「日本のサービス・・素晴らしいわ。フレンドリーで、丁寧で・・ところがこっちに戻ってきたらどう?店員はにこりともしやしない。仕事なんてどうでもいいって感じ。どうして日本から来てこれに耐えられるの?」そりゃあ今でも店員の態度とかにはむっとすることもある。でもそれは豪州生活のほんの一部のことであり、全体的に考えて私は豪州に向いた性格だと思う。(日本の集団主義が苦手なことは先日も書いた。)ここに来たのも何か運命的なものに思えたりするのだ。しかし日本から戻って来て逆カルチャーショックを受けるのはSさん達に限らない。ホリデーだけでこうだから、日本に数年住んだ人達はなかなか元の感覚に戻れないこともあるようだ。が、それはそれで受け入れなくてはいけないことなのではないか。色々な国を見て、比べて、自分や母国を見つめて、考え方が丸くなり、皆成長していくのではなかろうか。

