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平(たいら)和(かず)

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男ことば、女ことば

テキストのテープで男の主人公が「○○さんの履いている靴、素敵ですねえ。」と言うのを聞いて生徒達、どっと笑う。「この人、ゲイだね。」そう言う生徒本人が実はゲイなのでクラスは又爆笑だ。このテキストを作った方々はおそらく予想もしなかった反応かもしれないが、他人のドレスセンスにとやかく言うのはゲイっぽい行動であるというのは豪州の一般知識(?)だ。それに輪をかけ「素敵」は "Lovely" などと訳され、これもなんだか女っぽい英語だ。日本語でも英語でも女性しか使わない言葉や男性しか使わない言葉があるのだが、語学教師というと圧倒的に女性が多いので教材には女言葉が使われ過ぎる傾向もあるようだ。 昔プライベートで教えた男性は、なかなかの上級者だったが、文末がどうも女性的なので、今までどこで習ったのか聞いてみると、殆ど日本人の秘書(勿論女性)から教わったということだった。あれは直さないと変な誤解を招きかねない。

   女生徒が「スシを食べました。」というとやはりちょっと乱暴に聞こえるし、男子生徒が「わたしは、ご飯を食べました。」と言うと丁寧すぎる感じだ。男性が友達同士で話しているなら「オレ、メシ食った」のほうが普通かもしれない。しかし、だからといってこれを教えるかというと、そうもいかない気がしてしまう。どこかで「外国人がくだけた表現を使うと(日本人が使った時と比べて)2倍くだけて聞こえるし、丁寧な言葉を使うと2倍丁寧に聞こえる」というのを読んだことがある。これは確かにそうではないだろうか。「え?そんなコトバ知ってるの?」という驚きが台詞を印象づけるので、効果は倍になってしまうのだろう。コトバの性別にジレンマはつきない。