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平(たいら)和(かず)

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Critical Thinking を使ってみよう

10月29日のエントリー「クラスルーム・バトル」で東西の学習法の違いについて触れたが、誤解を招かないようちょっと付け加えたいことがある。このエントリーで書いたように、こちらの大学の小論文には何かと批判や反対意見を述べるといい点を貰える傾向があるように感じたのだが、ここでポイントなのは、必ず批判しろ、ということではなく、与えられた情報を鵜呑みにするな、ということなのだと思う。何か本を読んで、「はいはいそうですか、わかりました」ではなく「ちょっと待てよ。でも本当にそうかな?」と「考えてみる」。これが重要なことなのだ。考えた上で理論的に賛成できるならそれはそれでいいということだ。これはこちらで奨励されるCritical Thinkingというコンセプトにつながるのだが、日本語を教える人達もこれを実践して損はないと思う。何か教材や文法解説などを見て、まずは考えてみること。そうするとけっこう辻褄の合わないものにも頻繁に遭遇する。どんなに有名な大学の大教授が書いたものでもまずは「ホントにそうかな」と考えてみよう。それを怠ると生徒に問いつめられた時に必ずボロが出る。
  
ちょっと話はとぶが、「過労死」のことを生徒に話すと「え〜、そんな無理を強いられてどうしてボスにノーと言えないの?」と不思議がる。それはまあ日本の社会構造からして難しい面もあるに違いないが、同時に被害者たちは「本当にこれでいいのかな」と自分に聞いてみたことがあったのだろうか。そんなことも問題に関係しているような気がする。