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平(たいら)和(かず)

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プライベートなお話(3)

さて、「取り」はオーストラリア人のS君だ。彼とは(ちゃんと調べてみたら)1997年からのお付き合いである。最初は学校のクラスの1メンバーで、その後、コースが終わってからも有志が集い家でレッスンを続けたのだが、最終的に彼だけが残った。これはよくあるパターンで他の個人レッスンの女性達も同じ形だった。

  彼は典型的なオーストラリア人ではないと思う。殆どアイコンタクトがないし、ある意味で非常にシャイだ。太っているので自意識の問題なのかもしれないが・・。
日本に興味を持ったのは子供の頃見た、あの、境正章主演の「西遊記」(日本の話ではないが)だったのだそうだ。その後日本のアニメや映画のマニアになり、特に伊丹十三と宮部みゆきをこよなく愛している。一緒に読み続けている宮部みゆきの文庫本ももう2冊めになった。いつかは日本に行って英語を教える計画らしいが、いつ実現するのやら・・。広島には毎年千羽鶴を折って送っているというし、クラスメートのお母さんが亡くなった時は、「いくら他人事でもそういう時に自分が楽しむのはいけない」と言って、行くつもりでいたパーティーにも参加しなかった。なんだか非常に出来ている人間だ。彼を見ていると時たま自分が恥ずかしくなったりする。家でも高齢のお父さんや身障者の姪などがいて、訪日もそんな理由から延び延びになっているのかもしれない。いつかは日本に行って、この数年の努力が報われる時が来ることを願っている。