「いい先生」って何だろう?
日本語教師検定につい批判的になってしまうのは、自分では受かるはずがない、というひがみもあるが(!)なんだかそれが今養成コースの一番の、又は唯一の目標になっているような気がしてしまうからだ。そもそも教師養成講座というのは、一体何の為にあるのだろう。おそらく第一のステップは、参加者を「無意識に日本語を話している日本人」から「意識的に日本語を見つめる日本人」に変えること。第二ステップは「自分が自然に、ほとんど苦労せず身につけた言語を、外国人にどのように教えるか」を学ぶこと。
ここで文法やら音声やら難しいことを色々習う。その延長、というかその学習の証明として検定試験が待っている。しかし、この試験に限らずどんな資格試験もビジネスであるということは否めない。難しい試験がある。皆が受かろうと必死になる。受験コースができる。参考書が売れる。
何か一つ欠落しているような気がする。それは「いい先生」の資質を身につけることを忘れていませんか、ということ。「いい先生」ってどんな先生かをじっくり考えたり、又はどうやったらなれるかを、養成学校は教えているのであろうか。「いい日本語教師」とはただ文法を要領よく教えられる人なのか。そういう疑問から本を書いてみたのだが、一冊似たような趣旨の本を見つけた。日本語教師必携ハート&テクニック
には、現場で遭遇するリアルな問題や日本語教師自らの成長、学習者とのコミュニケーションなど、実例も多く共感できるものが多い。この本の題にあるように、「ハート」と「テクニック」が揃って初めて優れた教師の基盤ができると思うのだ。
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