この国ではこうこうするべきだ、と頭では異文化を十分理解しているのに、いざ行動となるとできない。結局自国流に戻ってしまう。これは異文化に放り込まれた誰もが経験していることのようだ。私はこれに関して一つの理論(のようなもの)を持っている。この現象は誰かがヌーディストビーチに連れて行かれた時と似ているのではないか。(と、連れて行かれたことはないが想像してみる。)あなたは、子供の時から「裸で人前に出るのは恥ずかしいですよ」と母親に教わっている。だから今までずっと服を着て過ごしてきた。勿論回りの人達も皆常に服を着ていた。ところが、オーストラリアに来て、友達がヌーディストビーチに連れて行ってくれる。着くと老若男女みんなが素っ裸で歩いている。服を着て突っ立っているのは自分達だけだ。いやでも目立ってしまう。あれ!あの人、服を着ている!という感じでジロジロ見られる。連れてきてくれたオーストラリア人もヌーディストビーチは初めてなのだが、「面白いなあ、じゃ、やってみよう!」とさっさと服を脱ぎ、海まで走って行ってしまった。残ったのはあなた一人。さあ、どうする!?
ここで「次回をお楽しみに」と言いたいところだが、結末はあなたの「異文化受容行動力(と呼ぼうか)」にかかっている。このオーストラリア人も普段は服を着ている人なのだが、異なる環境に来た時に「なんか面白いな、じゃ、もうここのルールに従っちゃえ!」と文字通り「ひと肌脱ぐ」(笑)。しかしあなたはまだ戸惑う。「そんな!いくらなんでも恥ずかしいわ。なんだか向こうの家から双眼鏡かなんかで見られてるんじゃないかしら。やっぱり服を着たままここに座って待ってよう。でも、友達が素っ裸で帰ってきたら目のやり場がないなあ。どうしよう。どうしよう。」結局この二つのタイプに分かれるのではなかろうか。割と簡単に新環境に融合、順応し、今までと違うやり方をエンジョイしてしまう人と、自分のカルチャーの価値観に固執し、例え自分の今までのやり方が、新文化では否定され、そこでのやり方に従ったほうがずっと肯定的に受容されるということがわかっていても自分流を変えられない人。あなたはどちらだろうか。
ブログ人気ランキング参加中
下リンクをクリックして頂ければ嬉しいです!
人気blogランキングへ

