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「つまらないもの」の本当の意味

「つまらないもの」で思い出した。これは96年の週刊文春に出ていた話だが、印象深かったのでまだ切り抜きを持っている。英語圏では、贈物をする際、「これ、なかなかいいと思ったので。」とか「きっと気に入って頂けると思って。」などと言いながら手渡すものだが、五千円札でおなじみの新渡戸稲造が、著書「武士道」(英文)で「アメリカ人は贈物の物質について言い、日本人は贈物を差し出す精神について言うのである。」と説明したという。ここで、この雑誌記事を書いた上前淳一郎氏が、さらに分かりやすく解説を加えている。米国式は「あなたは、いい人です。だから、あなたにふさわしい、いい物を贈ります。」これに対して日本式は、「あなたは素晴らしい人です。どんなにいい物を贈っても、あなたの素晴らしさにはかないません。ですから、せめて私の好意のしるしとしてこれを受け取ってください。」と、こういうわけなのだそうだ。つまり英語でも日本語でも贈る相手に敬意を表しているのは共通なのだが、焦点が異なるのだ。日本語ではよく肝心なところを当然わかってもらえると思って言わないことが多いが、この言い回しでも「あなたの素晴らしさに比べたら」という重要な部分が省かれている為、変な誤解を招いてしまうのではなかろうか。


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