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著書「日本語教師の卵に贈る 海外での日本語の教え方 裏ワザ集」(電子本-でじたる書房で発売中!
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平(たいら)和(かず)

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つまらないものですが・・

著書でもお勧めの本として入れたが、直塚玲子著の欧米人が沈黙するとき異文化間のコミュニケーションは、私が初めて読んだ異文化コミュニケーションの本である。もう随分昔のことなので、まだ購入できるのか心配だったが、健在だった。この本には、日本では当たり前の表現や行動が、いかに外国人に誤解されるものなのかが実例を通して説明されている。「何もありませんが・・」と言いつつテーブルいっぱいの御馳走がある、などというのは外国人によってはイヤな感じを受けることもあるようだ。前回、贈り物の話をしたが、「つまらないものですが」というのも、それに似た表現で、贈り物が本当に「つまらない」ものであることはまずない。先日、生徒の一人に「日本人のパーティーに招かれたので、何か持って行くつもりだが、どう言って渡せばいいのか。」と質問された。「気にいって頂けるといいんですけど」とか、「お口にあうかわかりませんが」等も思いついたが、どうも長ったらしくて、この生徒のレベルでは言えそうもなく、つい、よく日本語の教科書に出てくる「つまらないものですが」を提案してしまった。次のレッスンの時、「どうだった?うまくいった?」と聞くと、彼は、「最初言った時、若い日本人に笑われてしまいました。そんな古くさいことはもう殆ど言う人はいない、と。でも、それを聞いていた年配の日本人が、そんなことはない、フォーマルな席ではそう言うものなんだ、と言い出し、結局二人の討論となってしまいました。」これを聞き私は苦笑してしまった。単にフレーズを与える前に、そのパーティーがプライベートなものなのか、ビジネス関係のものなのか、又、贈り物を渡す相手は何歳くらいなのか、そして生徒とは親しいのか知り合い程度なのか、そう言ったことも聞いてから判断するべきだった。まあどちらにしても彼の話からすると、会場にいた日本人全員を納得させられる表現はなかったのかもしれないが。


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