クラスの打ち上げが続いている今日この頃…。大人に教えていていいことの一つは、様々な業界の人と交流できること。特にパーティーの場では授業中には聞けなかったような裏話が聞けて面白い。先日の忘年会では、近々仕事で数ヶ月ロンドンに飛ばされるという、航空会社勤務のプログラマーの女性がいたので、こっそり聞いてみた。
「ねえ、Wさん、そういう時って席はビジネスクラス貰えるんですか?それともエコノミー?」
「いえ、実はファーストクラスなのよ!」
「ええっ!ファーストクラスー!」
「そうなの。一応ね。フフ。この前なんか私の隣にF1ドライバーのシューマッハが座ってたらしいんだけど、気がつかなかったの。ファーストクラスって隣と随分離れてるしね。」
(ここで他の学生)「シューマッハが〜?プライベートジェット持ってないんか〜?」(一同爆笑)
銀行で働くB君は来年日本で英語を教える計画だ。
「B君、それじゃあ銀行は辞めちゃうわけ?」
「いえ、一年は休暇として扱って貰えるんです。勿論給料は出ないけれど、職を失うことはないんです。」
へー、そうなんだ〜。オーストラリアの会社ってけっこう条件いいな〜。
Mさんは専業主婦だが、大ニュースがあると言う。「この前日本の高校生をホームステイで受け入れたんだけど、なんと彼女の滞在がテレビ番組になるのよ。私、日本のテレビに出るわよ!」(一同、ウォーッ!)
盛り上がったまま、お開きとなった。「じゃあ又〜!」と手を振り軽い気持で別れたが、本当に又会えるのは何人だろうか。おそらく一生二度と会えない可能性の方が高いのだ。皆さん、メリークリスマス…。日本語を学んでくれて、ありがとう。
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「もしもし?コンピュータールームを開けて欲しいんですけど…」いつも通り、昨夜、オフィスの電話で警備係に電話をした。コンピューターの部屋は、今まで何回か窃盗があったので、常にカギがかかっている。授業中、コンピューターを使って学生にちょっと自習をさせるので、私は毎回こうして電話をかけなくてはならない。が、通常、向こうは学校の名前で出るのに、今回は個人名で答えたのが少しひっかかった。そしてやはり鍵を開けにきた警備係のおじさんは、いつもと違う人だった。ドアを開けてもらい、「サンキュー」と礼を言うと彼が一瞬じっと私を見た。「ロバート、知ってるだろ?」「は?」「いつも帽子をかぶってる小柄な警備係だ。」「ああ!」いつものあのおじさんのことか。名前は知らなかった。「それが何か?」「彼、亡くなったんだよ。」「ええっ?」「心臓発作でね…59歳だった…」呆気にとられている私をそのままに、彼は「じゃあ…」と去っていった。
ロバートさん、というのか…今頃になって私は彼の名を知った。もう一人の警備員だと電話して十分、二十分、ひどいと全く来ず、「あのぅ、さっきお願いしたんですが」とまたかけ直ししたりしていたのだが、ロバートさんになってからは必ず1、2分で来て開けてくれた。私はひそかにもう一人の怠慢なおじさんが戻って来なければいいな、と思っていた。ドアを開けてもらって礼を言う、ただそれだけのおつきあい。最後に開けてもらったのは先々週だっただろうか。人の命とはあっけないものだ。結婚していたのだろうか。子供は?…そんなことまで気になり出した。
そういえば、先月、豪州の携帯電話ビジネスで億万長者となったトルコ出身のビジネスマンも42歳だったと思うが心臓発作で急逝した。日課としていた朝の散歩中だったそうだ。みんな、長寿を前提に何歳までに家を建てるとか部長になるとか人生計画を立てるのだろうが、本当はなんにも保証がない。億万長者でも一介の警備員でも全く無差別に、消える時は消えてしまう。人生って何なんだろうと思ってしまう。私はもう一度ロバートさんにサンキューと言いたかった。
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しばらく風邪ぎみだったのをなんとか薬で治したな、と安心しかけていた頃、「せんせー!質問があり、ま、ま、ハックショーン!!!」ともろクシャミを全身に浴びてしまった。その後も、風邪の症状丸出しの生徒を数人発見。近寄りたくない…でも質問されてるのに無視するわけにもいかない…。案の定昨日は起きるなり「またかかったな!」と実感。一日中寝たり起きたりして休養していた。が、夜には仕事が待っている。食欲はなく、吐き気がする…これが会社勤めなら絶対に電話をかけて休むほどの病状なのだが、私の場合病欠すると収入がなくなってしまう。家を出る寸前まで横になって、なんとか出勤。
しかしおかしなもので仕事に行くと急に何も感じなくなる。別にそれくらい仕事が好きっ!というわけではなく、単にこれは「休めない。やるっきゃない。」という気合いなのだろう。代わってくれる人がいないショービジネスなのだ。同僚でも「教えている間は気持ちが高揚してるから、家に帰っても数時間は眠れないのよ」と言っている人がいた。教師はいやでも教室の中心的存在になるし、観客(生徒)の興味を引き、楽しんでもらうようにしなくちゃいけないのもショービジネスと似ている。私は普通のオフィスで働いている時は、隅っこに座って黙々と働くタイプなのだが、教えている時の自分は饒舌になり、冗談をとばしたりして、ちょっと違う人間だな、と思う。どちらが本当の自分なのかはいまだによくわからない。
今朝はなんだか熱が出ている。ちょっと寝て来ます…。
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